こんばんは。あジャイです。
昨日は魔界大冒険:同時視聴会を踏まえての新しい発見などについて綴りました↓
本日も引き続き魔界大冒険について書かせて頂きます!
というわけで早速本題!
映画ドラえもんでは度々「もう会えないかも知れない」という別れ際があったりします。
宇宙開拓史ではたまたま繋がった畳の裏の時空間が徐々に遠ざかっていき、遂にはただの床に戻ってしまいました。
太陽王伝説でも偶然繋がった世界との接点であった時空が最終的に閉じてしまうというラストでした。
ロップルくんにもティオにも「もう会えないかも知れない」という事実。
この辺りが映画ドラえもんの「切ない」部分なのかも知れません。
それで言うと今回の魔界大冒険でも「もう会えないかも知れない」と言うシーンがありました。今回はのび太と美夜子さんです。この2人の台詞の言い回しがとても深いなと思ったのでご紹介します!
悪魔に追い込まれたのび太と美夜子さんのシーン↓
「あなた魔法が使える?悪魔と戦える?ここで2人とも捕まったら誰が地球を守るの?」
と言う美夜子さんのセリフがとても印象的なシーンですが
この後にのび太が「きっとまた会えるよね?」と聞いたのに対して
「あなたとお友達になれて良かった。短い間だったけど楽しかったわ。じゃあ…」
と返事をする美夜子さん。「会えるよね?」の質問に対して明確に答えを出していないんですよね。
「きっとまた会える」という希望を抱くのび太に対して「もう会えないかも知れない」と心のどこかで思っていた美夜子さん。台詞一つでそれぞれの心境が対称的に表されていてとても素敵だなと感じました。
そしてラストのお別れのシーン。別の世界から来たことを美夜子さんに告げるのび太。
ここでも2人の台詞に注目です!
美夜子さんが「じゃあ、また…」と言うのに対し、のび太は「さよなら」と明確な別れを告げます。先程とは真逆にのび太の方が「もう会えないかも知れない」という心境になり、美夜子さんの方は「きっとまた会える」と言うかすかな希望を抱いているのです。
パラレルワールドと言う概念を知ってしまったのび太はきっとこの時には「美夜子さんにはもう会えない」と悟っていたんでしょうね。「さよなら」の言い方がとても優しく、そして切なくも感じました。
いやぁ…台詞の言い方一つでキャラクターの心境がここまで伝わってくるなんて。
今まで何度も観てきた作品でしたが気付かなかったです😅この脚本書いた人天才ですね。
と思ったら脚本は藤子・F・不二雄先生でした!
ちなみに今日あげたシーンの台詞たちはいずれも原作にない物でした。漫画でも加筆したりする藤子先生ですが魔界大冒険を映画化するにあたってこれらの台詞を追加したのかも知れませんね!
今回の同時視聴会は個人的にとても発見が多いものでした。
改めて他の作品の台詞一つ一つにも注目してみようと感じました🤞
そして魔界大冒険、めっちゃ好きになりました笑
それではまた明日!サヨナラ!