こんにちは。あジャイです。
昨日に引き続き「スネ夫のロマンス」を語って行こうと思います!
もし宜しければ昨日の記事もご覧下さい↓
富士山がどうしても見たいというルナの願いを叶える為に「富士山駅」までやってきたスネ夫。
因みに調べてみたら「富士山駅」って実在するんですね!(富士急行線)
昨日も書いた通りこのお話のコンテ・演出を手掛けているのは渡辺歩さん。
「帰ってきたドラえもん」や「のび太の結婚前夜」など細かい演出が光る印象の渡辺さんですが、時にちょっと適当な演出もしたりします笑。
富士山までの切符を買う際の券売機のボタンがそのまま「富士山まで」だったり(実際にもあるかのかもだけど)
「富士山すぐそこ←」とデカデカと書かれた看板があったりとちょっと漂う適当感。
そういえば「のび太の結婚前夜」でも道路標識に「近道」と書かれていたり
丘の上に「空港←」と書かれたデカい看板が立っていたりとちょいちょい適当な演出もありましたね。よく見たら周りの木々もちょっと適当なタッチ😅
拘る所は細部までとことん拘り、逆に力を抜く所もあったりとこの「演出の緩急」が渡辺歩さんの色なのかも知れませんね!そういった所に注目してまた渡辺作品を鑑賞してみようと思います!
一方その頃、運営サイド:黒ずくめの男達はルナを連れ戻そうと必死の捜索をしております。
スネ夫以外のメンバーも集結し「ルナが富士山を見るまで、僕たちでこっそりお手伝いしてあげようよ」と一致団結!こんな感じで誰かの主役回の時にその他のメンバーがサポートに回る感じ大好き♪
「がんばれ!ジャイアン‼︎」でもジャイアンのサポートに回る4人の美しい友情を観ることが出来ました。先程、このシーンをちょこっと観ただけでも泣きそうになりました笑。
ジャイアンはこう言います「俺!こういうの大好き!」
僕も「こういうの大好き!」です。
富士山に向かっているスネ夫とルナでしたが、道中に遊園地を発見し寄り道する事になります。#ウハウハランド
映画女優とのデート、そして生写真もたくさん撮れてウハウハなご様子の骨川。
「アルバムにして自慢しよ♪」これぞ骨川。
ルナが富士山に向かっている事を嗅ぎつけた運営サイドも後を追います!
更にそのお後を追う4人!このままでは追いつかれてしまう事を懸念しドラえもんが出した道具が
「堂々巡りんりん」※表記合ってるかわからない💦
この道具で運営サイドは同じ道を何度もぐるぐる!文字通り「堂々巡り」させられてしまうのでした!
ねぇ、何その道具…いつ使うん?
さてさて、遊園地で楽しくデートしていた2人ですがなんと喧嘩をしてしまうのです!
ルナがジェットコースターに乗りたいという事で、渋々同席するスネ夫。
なんとか乗り終えたもののルナは「もう一回乗りましょ♪」とノリノリ。
結局この後3回も連続でジェットコースターに乗る羽目になります。
これには見守っていた4人のメンバーも驚きを隠せません。
のび太「いったい何回乗るんだろう!?」
静香「凄いわスネ夫さん!」
ジャイアン「やるなぁ」←普段スネ夫を褒めない剛田も流石に称賛。
そして遂にライフが0になったスネ夫。しかしルナはもう一回乗りたいご様子!
「もう勘弁してよ!」と流石に怒るスネ夫に対して
「スネ夫、弱虫!」と逆ギレをするルナ。スネ夫頑張った方だと思うよ。
これに対してスネ夫も「映画スターだからってわがまま言うな!」と引きません。
仲違いした2人はここで決別!ルナは1人で富士山を見にく事に。
しかし次の瞬間!ルナの悲鳴が聞こえます。振り返るスネ夫。
遂にルナが運営サイドに捕まってしまいました。「堂々巡りんりん」どうした!?数分で効果消えるパターンの道具か?
「ルナ!」
ドラえもんも慌てて何か道具を出そうします!
ルナを助けるか否か、考えるスネ夫。
腹元には先ほどのルナの写真
そして意を決したスネ夫「くっそぉ!」
「あ!映画スターのルナちゃんだ!」わざと周囲に聞こえる様に大きな声を出すスネ夫!
その結果、ルナの周りに沢山の群衆が集まります!
密です。
ブブみたいな奴いる!
服の色も黄色でほぼほぼブブでしょこれ。
群衆のドサクサに紛れてルナを救出するスネ夫!
その際、大事にしていたルナの生写真を落としてしまいます。群衆に踏み潰される写真。戻って拾う事も出来ましたがスネ夫は苦渋の決断で写真を諦めます。
このスネ夫の男気溢れる行動に4人は称賛の嵐。
静香「素敵♪」
ジャイアン「俺!こう言うの大好き!」
今回一番楽しんでいるのはジャイアンかも知れません。
走って逃げるスネ夫とルナ!いよいよ大詰めな感じ!
転んでしまったルナを励ますスネ夫。もう不純な動機なんて一つもありません。ただ一心にルナの願いを叶えてあげたいだけ。
「ルナ、もう歩けない」と弱気発言のルナ。
「頑張れ!丘を越えれば富士山が見える!」もう完全に主人公のスネ夫。
追いかけてくる黒ずくめの男達。
一回冷静になって考えてみると彼らはルナを連れ戻そうとしてるだけで何も悪くありません😅
ただ物語上、悪役っぽくなっていますね笑。仕方ない。
黒ずくめに身一つで立ち向かうスネ夫!主人公の極みでございます。
「行けルナ!」
「頑張れ!映画のルナだって頑張ったじゃないか!ゴー!ルナ!」今回は主人公が過ぎるぞスネ夫。
黒ずくめの片方が遂にスネ夫に殴り掛かろうとします。いくらなんでも暴力は良くないね。
黒ずくめの拳はスネ夫の前髪を掠ります。
ここでようやくドラえもんが助太刀に!「重さ吸い込み銃」
なんとか危機を回避したスネ夫でございました。
ルナと再び合流して富士山を目指します!手繋いだりしちゃって完全に主人公とヒロイン😚
そして遂に富士山に辿り着きました!感動のフィナーレでございます!
ここもよく観ると冒頭の映画『ライオン仮面:LEGEND of MOUNTAIN』と同じ構図なんですよね。ここに来ての伏線回収。富士山はまさにLEGEND of MOUNTAINっちゅうわけやな工藤。
「ありがとうスネ夫!」
喧嘩もしたけど無事に富士山を見る事が出来て良かったですね。
「ごめん、スネ夫弱虫じゃないよ」と言われて嬉しそうなスネ夫。確かに今回は勇気ある行動が目立ちましたね。スネ夫もやる時はやる男。
実は先ほど、黒ずくめに殴られそうになった際に前髪の一部を破損していたのですが
ここをこの様にして復活!
これはリアルタイムで観ていた当時も思いましたし、今になってもやはり同じ感想となりました。
どう言う事?
物語はいよいよフィナーレ!夕方の富士山もまたお綺麗です。
因みにこの時のBGMはブリキの迷宮のラストシーン。
ガリオンが「お終いじゃありません!始まりですよ!」と語り出す時に流れていた曲!大山ドラ通常回では良く流れる印象ですが「夢のゆくえ」同様に勝ち確なBGMでございます。各々脳内に流しながらお読み下さい。
ルナ「本当に綺麗、ずーっと見ていたいけど…」
スネ夫「帰らなくちゃ…ね」
「世界中のファンが待ってる」
「うん!ルナ頑張る!」
そしてお別れです。最後は両者ともに引きの絵なのも良いですね!
「さようならぁ」
「頑張ってねぇ!」
スネ夫のこの空抜けカットは「のび太の結婚前夜」を彷彿とさせます。
その様子をずっと見守っていた4人。今回は本当に陰ながらのサポートでしたね。
ドラえもん「良かったね」
のび太「うん!」
静香「映画みたい」
そしてジャイアンは
「俺、こう言うの大好きだっつの!」
5人の中で一番感情的で一番涙脆い剛田。ええやん。今回は良い意味で脇役に徹していました。
そして数日後、ルナの帰国生中継をテレビで観ているスネ夫。
帰国する様を生中継されるって改めて世界的な映画スターだったルナ。
ルナとの思い出に浸りながら
「写真も無くなっちゃったし、僕の事なんか覚えてないだろうな」
と呟くスネ夫。
「スネちゃま、おやつザマス」とママに呼ばれその場を立ち去るスネ夫。
誰もいなくなった部屋、テレビ画面にはいまだにルナが映し出されています。
「スネ夫!SEE YOU!バイバーイ!」
ここで話は終了でございます!
この終わり方、めっちゃお洒落ですね。
誰も観ていないテレビ画面の中からルナがスネ夫に向けてメッセージを伝える。
スネ夫はそれを観てはいませんでしたが、きっと後ほどのび太やジャイアン達から伝えられるんじゃなかろうか。
物語のその後も色々妄想出来てめっちゃ良い終わり方!
ドラえもん通常回めっちゃ良い終わり方選手権にノミネートです。
と言うわけで長々と語らせて頂きました「スネ夫のロマンス」
原作の無いアニメオリジナル回、そして大山ドラの中でも末期の作品なので苦手意識を持たれる方もいるかも。しかし!放送当時にリアルタイムで観ていた僕としては思い出深い作品。
今回改めて鑑賞してスネ夫の良い部分も悪い部分も沢山観られて正にスネ夫回だなと感じました。言うまでも無いですがその一つ一つを肝付兼太さんがコミカルに演じていらっしゃるので最高なんです。アドリブっぽいところもあったり無かったり?
また面白いスネ夫回がありましたらこちらのブログで語らせて頂きます。
動画でもいつか語りたいかも笑。
ドラえもんは5人どのキャラが主役になっても面白いですな♪
それではまた明日!サヨナラ!